天井埋め込み型エアコンの掃除、実は“こんなに汚れてる”!?|家庭用とは違う注意点

「天井埋め込み型エアコン(天井カセット型エアコン)」は、店舗やオフィス、美容室やサロン、歯科医院や高齢者施設などで多く使われています。見た目がスッキリして空間を有効活用できるため人気がありますが、実は家庭用エアコン以上に汚れやすく、清掃の難易度が高いのが大きな特徴です。
「最近エアコンの風がカビ臭い」
「以前より冷え方が弱い気がする」
そんな症状が出たとき、原因は天井埋め込み型エアコン内部に蓄積した汚れかもしれません。特に業務用環境では稼働時間が長く、汚れの種類も多様なため、放置すると大きなトラブルに繋がります。
本記事では、家庭用との違いや汚れやすさの理由、放置によるリスク、業種別の事例などを交えながら、天井埋め込み型エアコン清掃の重要性を解説していきます。
なぜ天井埋め込み型エアコンは汚れやすいのか?

1. 長時間稼働が当たり前の業務用環境
天井埋め込み型エアコンは、家庭用と違い1日中稼働しているケースがほとんどです。
- 飲食店 → 開店準備から閉店までほぼ連続運転
- 美容室・サロン → 予約時間に合わせて朝から夕方までフル稼働
- 歯科医院や高齢者施設 → 利用者がいる間は常時稼働し、真夏や真冬は休みなく動き続ける
このように使用時間が長いため、内部にホコリや湿気、業種特有の汚れがどんどん蓄積していきます。家庭用エアコンに比べ、汚れるスピードが数倍早いと考えてよいでしょう。
2. 設置環境による影響
エアコンはその場所の空気を吸い込み、冷やして(または温めて)送り出す仕組みです。つまり、設置場所の環境がそのまま汚れ方に直結します。
- 飲食店 → 調理による油煙・湯気・食材のニオイ
- 美容室・サロン → 髪の毛・スプレー・パーマ液やカラー剤の粒子
- 歯科医院 → 薬品臭や治療時の削りカスの粉塵
- 高齢者施設 → 外から持ち込まれる花粉やホコリ、加湿器による湿気
このように業種によって汚れ方が異なるため、清掃の必要性はさらに高まります。
3. 構造が複雑で内部に汚れが溜まりやすい
天井埋め込み型エアコンは、吹き出し口こそ見えますが本体の大部分は天井裏に隠れています。内部には送風ファンや熱交換器、ドレンパン(結露水を受ける部品)などがあり、複雑な構造が汚れを蓄積しやすい要因です。
例えばドレンパンにカビが繁殖すると、そこから吹き出す風にカビ臭さが混じります。しかし外からは見えないため、気づいたときにはかなり進行しているケースも少なくありません。
家庭用エアコンとの違い

分解の工程が多く専門知識が必要
家庭用の壁掛けエアコンであれば、フィルター清掃や簡単な内部掃除なら一般の方でも可能です。しかし天井埋め込み型はそうはいきません。
- 天井から本体を降ろすように分解する必要がある
- 内部部品を細かく取り外さないと洗浄できない
- 養生や高圧洗浄が必須で、誤った作業は水漏れや故障のリスク
つまり、専門知識と専用機材がなければ内部清掃は不可能なのです。
汚れの種類が家庭用より多様
家庭用エアコンで多いのは「ホコリ」「カビ」ですが、業務用ではそれに加えて油脂汚れや薬剤汚れ、花粉や粉塵なども蓄積します。美容室ではカラー剤やパーマ液のニオイ、歯科医院では薬品臭が風に混じることもあります。
清掃頻度の違い
- 家庭用 → 2〜3年に一度でも十分なことが多い
- 飲食店・美容室 → 半年〜1年に一度の清掃が推奨
- 歯科医院・高齢者施設 → 年1回以上の清掃が安心
エアコンの種類や使用環境によって清掃頻度は大きく変わりますが、業務用は家庭用より短い周期での清掃が必要という点は共通しています。
放置するとどうなる?天井埋め込み型エアコンのリスク
1. カビ・ホコリによる不快なニオイ
内部の熱交換器やドレンパンは、冷房時に結露が発生しやすく常に湿った状態になりがちです。ここにホコリや油分が溜まるとカビが繁殖し、吹き出す風に嫌なニオイが混ざるようになります。
- 飲食店 → 油臭や焦げ臭さが混じり「料理の匂いが台無しになる」
- 美容室・サロン → おしゃれで清潔感のある空間なのに「エアコンから嫌な風が出る」
- 歯科医院 → 「薬品臭と混ざってさらに不快」と患者さんに感じられるケースも
- 高齢者施設 → 入居者から「部屋がカビ臭い」と苦情が出ることも
第一印象や快適性に直結するニオイ問題は、放置すればお客様の満足度や信頼を大きく損ないます。
2. 故障・冷暖房効率の低下
ホコリや汚れが内部に溜まると、空気の流れが悪くなり、冷暖房の効率が一気に低下します。
- 以前より冷えが悪い、温まりが遅い
- 設定温度まで到達しにくい
- 送風音が大きくなる
これらはすべて内部の汚れが原因である可能性があります。効率が下がれば余計な電力を消費して光熱費が増大し、さらにモーターや基盤に負担がかかり故障のリスクも高まります。
特に高齢者施設や医療機関では、温度管理が適切にできないと入居者や患者さんの体調に直結するため、**「清掃不足=安全性の低下」**といっても過言ではありません。
3. 健康被害・衛生リスク
内部で繁殖したカビや雑菌は、エアコンの風に乗って室内に拡散します。これがアレルギーや咳・体調不良の原因になることがあります。
- 飲食店 → 空気の清潔感を欠き「居心地が悪い」と思われる
- 美容室 → ニオイや空気の悪さで「長時間滞在したくない」と感じられる
- 歯科医院 → 「衛生管理に不安を感じる」と信頼低下につながる
- 高齢者施設 → 免疫力の弱い高齢者にとって、わずかなカビや菌でも大きな健康リスクになる
快適性・信頼性・健康面のどれをとっても、放置はデメリットしかありません。

業種別の汚れ方と具体的事例
飲食店:油煙や食材のニオイが蓄積
焼肉店やラーメン店では、調理中に発生する油煙がエアコンに吸い込まれます。内部のフィルターや熱交換器に油分が付着すると、ベタつき汚れがホコリを吸着して固まり、通常の清掃では落とせない頑固な汚れになります。
実際に、ラーメン店のオーナー様から「エアコンをつけると油臭がして、客席に広がってしまう」というご相談をいただき、分解洗浄で改善した事例があります。
美容室・サロン:髪の毛や薬剤汚れ
美容室の空気中には細かい髪の毛やスプレーの粉、カラー剤やパーマ液の成分が舞っています。これらがフィルターや送風ファンに付着すると、独特のニオイがこもる原因になります。
ある美容室では「店内がおしゃれなのに空気が重たく感じる」とスタッフから声が上がり、清掃後に「空気が軽くなってお客様からも好評だった」と喜ばれました。
歯科医院:薬品臭と粉塵の影響
歯科医院では治療に使う薬品の匂いや、歯を削ったときに発生する細かい粉塵が空気中に漂います。これらが内部に溜まると、薬品臭が風に混じって広がり、患者さんに不快感を与えることがあります。
実際に「治療中にエアコンの風から薬品臭がして落ち着かなかった」という声を受けて清掃依頼をいただいたケースもありました。
高齢者施設:カビ・花粉・ホコリが大敵
高齢者施設では入居者やスタッフの出入りが多く、外から花粉やホコリが持ち込まれます。さらに冬場は加湿器を多用するため、湿気でカビが繁殖しやすい環境になります。
「部屋がカビ臭い」「入居者の咳が増えた」などの声から清掃依頼を受けることもあり、清掃後は「空気が変わった」と実感していただけることが多いです。
天井埋め込み型エアコンの清掃は業者に任せるべき理由
1. 高所作業+分解はリスクが大きい
天井埋め込み型エアコンは、その名の通り天井に埋め込まれて設置されています。清掃するには脚立や足場を使って高所で作業を行う必要があり、落下や転倒のリスクが常に伴います。
さらに、本体を分解して内部の部品を取り外さなければ徹底的な洗浄はできません。分解手順を誤ると、
- ドレンパンやファンの破損
- 配線の接触不良
- 水漏れ
といったトラブルを招く危険性があります。実際に「自分で掃除を試みたら水が漏れてきた」と慌ててご相談いただくケースも少なくありません。安全面・技術面の両方で、専門業者に任せるのが安心です。
2. 専用機材・洗剤でなければ落とせない汚れ
業務用エアコンの汚れは、家庭用のようにホコリだけではありません。油分や薬剤の残留、花粉やカビなど、汚れの種類が複雑で頑固です。
プロの業者は、
- 高圧洗浄機:内部の熱交換器やファンの奥に入り込んだ汚れを強力に洗浄
- 専用洗剤:油汚れや薬剤汚れに合わせて安全性の高い洗剤を使い分け
- 防カビ・抗菌コート:清掃後に再び汚れが付着しにくくする仕上げ
といった工程を組み合わせることで、見えない部分まで徹底的に清掃します。
例えば飲食店で「市販のスプレーで掃除したけれど油臭が取れなかった」というご相談をいただき、実際に分解洗浄を行ったところ、内部の熱交換器が油で茶色く変色していたこともありました。市販品では落としきれない汚れが、業務用では日常的に発生しているのです。
3. 現場ごとに異なる配慮が必要
清掃作業はただ分解して洗うだけではありません。
現場によっては次のような配慮が欠かせません。
- 美容室・サロン → 営業時間外に作業を終える必要がある
- 歯科医院 → 医療機器や器具を濡らさないよう細心の養生が必要
- 高齢者施設 → 入居者の生活リズムに配慮し、静音で安全に作業を進める
クリーンテック春日部でも「このフロアは認知症の方が多いので、できるだけ静かに移動してほしい」といったご要望に応じた経験があります。専門業者だからこそ、現場の事情に合わせた柔軟な対応が可能なのです。
4. 定期清掃は「コスト削減」につながる
「業者に依頼するとお金がかかる」と思われがちですが、実際は逆です。定期的に清掃を行うことで、
- 故障を防ぎ 高額な修理費を回避できる
- 冷暖房効率が改善し 電気代を節約できる
- 汚れによる部品劣化を防ぎ エアコンの寿命を延ばせる
といったメリットがあります。
例えば高齢者施設で、数年清掃を怠った結果ドレン詰まりによる水漏れが発生し、床材交換まで必要になったケースもあります。定期清掃をしていれば、こうした大きな出費は防げたはずです。
まとめ:定期清掃で快適な空間を守ろう
天井埋め込み型エアコンは、
- 稼働時間が長く、家庭用よりも汚れやすい
- 業種によって汚れの種類が複雑
- 放置すればニオイ・効率低下・健康リスクにつながる
という特徴を持っています。
特に飲食店や美容室、歯科医院や高齢者施設などは、清掃不足がお客様の満足度や利用者の健康に直結するため、定期的な清掃が欠かせません。

クリーンテック春日部の清掃の流れ
実際の清掃は次のような流れで行われます。
- 分解作業
天井から本体カバーやフィルター、送風ファンなどを取り外します。内部の状態を確認しながら、細かい部品まで分解します。 - 養生(ようじょう)
作業中に水や洗剤が飛び散らないよう、床や家具、医療機器などを丁寧にビニールで覆います。歯科医院や高齢者施設など、設備が多い現場では特に慎重に行います。 - 高圧洗浄
熱交換器・ファン・ドレンパンなど、内部の汚れを専用の高圧洗浄機で徹底的に洗い流します。油汚れや薬剤残り、カビなど、市販のスプレーでは落とせない汚れを根こそぎ除去します。 - 仕上げ・動作確認
分解した部品を元に戻し、試運転で風量・温度・異音などを確認します。問題がなければお客様にご説明し、作業完了です。
👉 この流れで清掃を行うことで、見た目だけでなく内部までしっかり洗浄され、空気環境が一新されます。
よくあるご質問(Q&A)
Q. 清掃にはどのくらい時間がかかりますか?
A. 天井埋め込み型エアコン1台につき、作業時間はおおよそ 2〜3時間程度 です。汚れの状態や設置環境によって多少前後します。複数台を同時に清掃する場合は、1日かけて作業を行うこともあります
Q. 作業中は営業を続けられますか?
A. はい、可能です。ただし高圧洗浄機を使用する際は多少の作業音が発生します。そのため、美容室やサロン、歯科医院などでは定休日や営業時間外での作業をおすすめしています。施設の場合も、入居者様や利用者様の生活に支障が出ない時間帯を調整して対応いたします。
Q.清掃の目安はどれくらいですか?
A. 使用環境によって異なりますが、目安は以下の通りです。
- 飲食店 → 半年〜1年に一度
- 美容室・サロン → 1年に一度
- 歯科医院・高齢者施設 → 1年に一度
- オフィス → 1〜2年に一度
特に油や薬剤を扱う環境では、家庭用エアコンより短い周期での清掃が必要になります。
Q.清掃費用はどれくらいかかりますか?
A. エアコンの種類や台数、汚れ具合によって変動します。詳細は現地確認の上でお見積もりいたしますが、「定期契約」によるコストメリットもご提案可能です。
ご相談はお気軽に
- 「最近エアコンの風が臭う」
- 「効きが悪くなった」
- 「年末の大掃除に合わせてリセットしたい」
こうしたサインを感じたら、それは清掃のタイミングです。
クリーンテック春日部では、飲食店・美容室・歯科医院・高齢者施設など、それぞれの現場に合わせた柔軟な清掃プランをご提案しています。
快適な空気は、お客様や利用者の安心につながります。
ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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